論文感想(大谷 正. 2014. 「在米日本公使館「書記官」D・W・スチーブンスについて : 大隈外相期と陸奥外相期に限定して」)

2017/06/23 大谷 正. 2014. 「在米日本公使館「書記官」D・W・スチーブンスについて : 大隈外相期と陸奥外相期に限定して」『メディア史研究』読んだ。ー在米日本公使館で活動したスチーブンスに着目することで、「明治中期になると日本人外交官の育成が進み…

論文感想(前田 勉. 2015. 「林家三代の学問・教育論」)

2017/06/12前田 勉. 2015. 「林家三代の学問・教育論」『日本文化論叢』(23)を読んだ。『江戸教育思想史研究』2016年に補訂されて載っている。ー幕末・明治に政治的な討議を行う公共空間を準備したとされる、江戸時代の会読。その起源は荻生徂徠とされてきた…

論文感想(藤野 裕子. 2013. 「表象をつなぐ想像力 : ルポルタージュ読解試論」)

藤野 裕子. 2013. 「表象をつなぐ想像力 : ルポルタージュ読解試論 (特集 史料の力,歴史家をかこむ磁場 : 史料読解の認識構造(2))」『歴史学研究 = The journal of historical studies』(913)を読んだ。-自ら史料を残さない主体の世界 をルポルタージュから…

論文感想(広瀬 和雄. 2009. 「古墳時代像再構築のための考察--前方後円墳時代は律令国家の前史か」)

広瀬 和雄. 2009. 「古墳時代像再構築のための考察--前方後円墳時代は律令国家の前史か」『国立歴史民俗博物館研究報告』150 を読んだ。-長い。100p以上の大作。なんだこれ。考古学研究の現状批判に費やされる部分がとても多い。記紀などの文献に安易に頼っ…

論文感想(前田 勉. 2016. 「近世日本教育史序説 : 「教育」概念を中心に」)

2017/6/1前田 勉. 2016. 「近世日本教育史序説 : 「教育」概念を中心に」『日本文化論叢』(24)を読んだ。-江戸期の「教育」という言葉を広く検索することで近世と近代の連続・断絶問題に対して再考を試みる。ということで「教育」という言葉が使われた例を…

論文感想(福永 伸哉. 1999. 「古墳の出現と中央政権の儀礼管理 」)

2017/5/31福永 伸哉. 1999. 「古墳の出現と中央政権の儀礼管理 (考古学研究会第45回総会講演・研究報告)」『考古学研究』46(2)を読んだ。 -「多様な前史をもつ広い地域に初期の前方後円墳が短期間のうちに広がった要因は何か?」という問いを掲げつつ、文化…

論文感想(和田 晴吾. 2003. 「古墳時代の生業と社会--古墳の秩序と生産・流通システム」)

2017/5/30和田 晴吾. 2003. 「古墳時代の生業と社会--古墳の秩序と生産・流通システム」『考古学研究』50(3)を読んだ。-「古墳文化論」で述べられていた生産・流通システムを詳述したものとして読む。多数行われている個別研究を見渡して全体を捉えていこう…

論文感想(和田 晴吾. 2011. 「古墳時代研究小史」)

2017/5/30和田 晴吾. 2011. 「古墳時代研究小史」広瀬 和雄・和田 晴吾編『講座日本の考古学7 古墳時代(上)』青木書店、を読んだ。-江戸時代から1960年代までの古墳時代研究史。胎動期(江戸)・揺籃期(明治大正)・生成期(昭和前期~1945)・発展前期…

論文感想(福永 伸哉. 2013. 「 前方後円墳の成立 」)

2017/5/29福永 伸哉. 2013. 「 前方後円墳の成立 」大津,透ほか編『岩波講座日本歴史 第1巻 : 原始・古代1』岩波書店 を読んだ。-「前方後円墳成立の意義」を研究史・研究の新潮流と関連付けながら、検討する。著者の専門の三角縁神獣鏡あたりも述べられる…

論文感想(長野 ひろ子. 1990. 「幕藩制国家の構造と女性-成立期を中心に-」)

2017/5/29 長野 ひろ子. 1990. 「幕藩制国家の構造と女性-成立期を中心に-」近世女性史研究会編『江戸時代の女性たち』吉川弘文館,を読んだ。 -幕藩制国家の政治構造・権力構造のなかにおいて、女性がいかなる位置にあり、またどのような役割を果たして…

論文感想 (和田 晴吾. 2004.「古墳文化論」)

2017/5/25和田 晴吾. 2004.「古墳文化論」(歴史学研究会・日本史研究会編『日本史講座;第1巻 東アジアにおける国家の形成』東京大学出版会.)を読んだ。-古代から順に基準になりそうな論文を選んで読んでいきたい。「最初の列島規模での政治的統合がどのよ…

2017年5月の読書と感想

戦後ドイツ―その知的歴史 (岩波新書)の感想東西ドイツの統一1年後に書かれたもの。第二次世界大戦後の西ドイツの思想について。もっと読まれるべき本(どれくらい読まれているのかは知らない)、戦後日本を考えるために。/歴史家論争およびハーバーマスの…

2017年3月の読書と感想

いまさら翼といわれても米澤 穂信 電子書籍で読了。文庫が出たら買おう。 4人のことを忘れちゃっているかと思ったけど、そんなことはなかった。奉太郎の繊細さに息をのんでしまうシーンが何度も。苦しいけれど美しい生を生きてる。表題作、いいです。「箱の…

2017年1~2月の読書と感想

きみを嫌いな奴はクズだよ (現代歌人シリーズ12)木下 龍也 初短歌集。Twitterで作者を知ったからなのか、それとは関係ないのか、つぶやきを読んでいる気分。 自分の声を聞いているみたいでくすぐったすぎて、素直に読み進められなかった。 「だけだもの」の…

2017年4月の読書と感想

読んだ本の数:23読んだページ数:5699高度成長―シリーズ日本近現代史〈8〉 (岩波新書)読了日:04月01日 著者:武田 晴人 帝国大学―近代日本のエリート育成装置 (中公新書)の感想旧制高校制・講座制・学位制度・特別会計制度などの特権的な制度に守られた帝…